「トキソプラズマ」と聞くと、猫を飼っている方の中には「うつるのでは?」「猫を手放したほうがいい?」と心配される方もいるかもしれません。ですが、実際にはそれほど恐れる必要はありません。この記事では、トキソプラズマについてわかりやすく解説し、飼い主さんと猫ちゃんの健康を守るための正しい知識をお届けします。

猫はなぜトキソプラズマに感染するの?
トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)は寄生虫の一種で、猫はこの寄生虫の「終宿主(最終的な宿主)」です。感染の主な経路は以下の通りです:
- トキソプラズマのオーシスト(卵)が含まれる生肉や、ねずみなどの獲物を食べたとき
- 汚染された環境(猫トイレなど)との接触
ただし、注意点として「初めて感染した猫」だけがオーシストを排出します。この排出期間は通常1〜2週間程度とごく短期間です。
猫から人に感染する可能性は?
トキソプラズマは主に「口から入る」ことで感染します。人が感染するには、オーシストが含まれる猫の糞に触れ、それを誤って口に入れてしまう必要があります(たとえば、猫トイレを掃除したあと手を洗わずに食事するなど)。
つまり、日常的に清潔を保ち、生肉を与えず、猫を外で狩りさせないようにすれば、感染リスクは極めて低いです。

猫以外で感染するケースは?
実は、トキソプラズマ感染の約半数以上は猫と無関係といわれています。以下のようなケースにも注意が必要です:
- 加熱不十分な羊肉・豚肉・牛肉の摂取
- 未処理の水の飲用
- 汚染された生野菜や果物の摂取
- ガーデニング作業などでの汚染土との接触
つまり、普段の食生活や衛生管理を見直すことのほうが、猫を恐れるよりも大切です。
正しい予防と対策方法
猫に対して:
- 生肉を与えない、狩りをさせない
- 猫トイレは定期的に掃除し、手袋を使用
- 猫の駆虫薬を毎月使用する(例:アドボケート(Advocate)猫用体内外駆虫滴剤)
必要に応じて首輪タイプの駆虫グッズもおすすめです。特に春〜夏はノミやダニが活発になるため、定期的な駆虫ケアが感染症予防の鍵となります。
人に対して:
- 猫トイレ掃除後は必ず手を洗う
- 肉はしっかり加熱し、生野菜・果物はよく洗う
- 妊婦さんや免疫力が低い方は、猫トイレ掃除を避ける
飼い主さんへ:正しく知って不安ゼロに
たしかに猫はトキソプラズマの宿主ではありますが、正しくケアすれば人間にとってのリスクは非常に低いです。
「猫を飼っている=感染する」わけではなく、食生活や衛生習慣のほうが関係しています。健康な猫を、不安から手放す必要はありません。
【ご注意】
一部の駆虫薬は感染環境を防ぐのに有効ですが、医療行為の代わりにはなりません。もし猫ちゃんに痩せる・下痢などの体調変化が見られた場合は、すぐに動物病院へご相談ください。
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